[1969 / Warner Bros. – WS 1802]
同年のフライングブリトーブラザーズ(FBB)のファーストと並ぶ、初期カントリーロックの傑作。
後にナッシュビル、ウッドストック等で名うてのセッションマン、プロデューサーとして裏方で大活躍する、エリックワイズバーグ、ビルキース、ジムルーニー、リチャードグリーンの4人によるワンショットバンド。この面々が関わった素晴らしいレコードは枚挙に暇がありません(ミュールスキナー、ボーダーラインなどメイン演者としての名作も)。
当盤は、割とFBBに比べ、出自もありロックンロール、R&B色は少なめですが(おそらくジムルーニーが特に好きなハンクウィリアムスカバーも3曲在中)
B面ラストの”Sittin’ On Top of The World”からは、アトランティックR&B的アレンジが聴こえてきます。
音と同じくらい凄いのが、白人フォークブルースの先駆者、Eric Von Schmidtが手掛けたジャケットデザイン!
内側の見開きに『グランドオールオプリーへの道』とも言える、力作の人生ゲームが(多分・笑・ルーレットもあるので)カラーイラストで描かれている・・一体どういう意味なのだろうか!?バーズが先んじて当番組でブーイングを浴びた件は関係ないと思われますが…
いまだベンキースとビルキースの違いにも、四苦八苦する若輩ものですが、何とかカントリーロックの謎解きも進めてみたい所存です。